バングラッシー
以下に書く事は友人から聞いた話と僕の妄想を組み合わせたものであり、写真も譲り受けたものだ。
インドといえば、何が有名だろうか。タージマハルだろうか(行ってないけど)。ガンジス川だろうか。それとも、、、。
インドには摩訶不思議な飲み物がある。バングラッシーだ。
バングとは、日本では聞き慣れない言葉ではあるが所謂、大麻(マリファナ)である。
日本でこんなものを出す店があれば速攻で通報され、大麻取締法の元で裁かれるだろう。
しかしここはインド。インドでは大麻は事実上合法だ。一応法律で禁止されてはいるものの、それは外交的?に禁止されているだけのように思える。実際に警察の目の前で吸ったり、大量に持ち運んでいるところを見つからなければ全く問題はない。(インドの警察官だって大好きなのだから)
インドでは宗教上、大麻を「神の草」と位置づけ、そしてそれを意味する「ガンジャ」という愛称で国民の間で親しまれている。
チラム(インド式パイプ)でガンジャを吸うシヴァ
インド一の聖なる街、バラナシ。河岸には多くのヒンドゥー寺院、また、シヴァ寺院がある。
このような街にあって、ガンジャが許容されないはずがない。
その飲み物を出す店は、バラナシのゴードウリヤー交差点の一角にある。(道を挟んだ向こう側にはなんと警察署があるのだ!)
店の親父は日本人と見れば笑顔でバングラッシーを勧めてくる。
バングの濃度によって値段が異なる。強さのバリエーションはライト、ミディアム、ストロング、マハラジャ。
それぞれ40から60ルピー程度である。
注文すると、店の親父は通常のラッシーになにやら深い緑色の物質を混ぜる。これがバングだ。
上の画像がバング。下がバングラッシー。
味は好き嫌いが別れるようだが、ヨモギや抹茶のような味がする。
喫煙によって肺から吸収する場合と違い、ラッシーは胃から消化して吸収するため、キマッてくるのは約1時間後以降だ。
良い子のみんなはバングラッシーを飲んだら早く宿に帰ろう。
効いてくればたちまち大麻特有の心地の良い酔いに包まれる。
周りの音が通常よりも鮮明に聞こえる。
口にする食べ物の味がいつもよりも遥かに美味しい。
音楽を聞けばその一つ一つの音を聞き分けることができる。
一人でじーっと、人生について考え込んでみるのも良いかもしれない。
そのトリップに疲れれば寝てしまえば良い。
翌日にはアルコールを摂取した場合よりも遥かにスッキリした朝を迎える。
個人差によって錯乱等の危険があるようだ。初めての人はだれか経験者とやろう。
繰り返すが、以上は全て人づてに聞いた話であり、それを僕の妄想の元で再構成したものである。